ノーマル電球・LEDウィンカー対応
点滅間隔可変型フラッシャーリレー
Blink Interval Adjustable Flasher Relay

ノーマル電球・LEDウィンカー対応点滅間隔可変型フラッシャーリレー

フロントウィンカーのLED化に伴うウィンカーの点滅間隔異常を改善。

ハザード時の点滅間隔は正常でしたが、方向指示にすると点滅間隔が倍ほど早くなってしまいました。
純正のウィンカー電球(計6個)は合計94W(7.83A)です。(インジケーターLED2個含まず。)
フロントのウィンカー42W(1セット)をLEDに変更し、1.92W(1セット)まで消費電力が下がりました。

フラッシャーリレーはウィンカーの球切れをドライバーに知らせる意味合いもあり、電球の消費電力と密接な関係があります。
LED化に伴い消費電力が極端に下がっているのでいわゆる球切れ状態に陥り、フラッシャーリレーのON・OFF間隔が狭くなっていました。(倍ほど速い。)
おそらくフルLED仕様にすると点灯しっぱなしになると思います。

そこでいつでもすぐにノーマルに戻せるように最低限の加工で純正フラッシャーリレーのかわりになる、「点滅間隔可変型フラッシャー」を考えてみました。

どうせなら点滅間隔を自分で調整できること。
ノーマルのフル電球仕様にも使えて現在の電球とLEDミックス仕様、尚且つフルLED仕様にも使えることです。

  • 材料
材料

テキサスNE555P
Power MOS FET 東芝 2SJ334(Pチャンネル):FET1
電解コンデンサ 2.2μF V50 :C1
セラミックコンデンサ 0.01μF :C2
整流ダイオード 10E1 :D1
可変抵抗 1MΩ半固定 :VR1
金属皮膜抵抗1/4W 1kΩ(誤差1%) :R1
金属皮膜抵抗1/4W 1MΩ(誤差1%) :R2
その他基板・ケースなど。

  • 回路図
回路図。

とってもメジャーなタイマIC、555を使用。
このアウトプット信号でPower MOS FETを駆動し各ウィンカーに電力供給します。

使用FETはPチャンネルの中ではON抵抗値29mΩと低抵抗で30Aまで流せます。
(これよりON抵抗の低い物もありましたが手に入らず。)

PICでちょちょいは私には無理す。

  • 作りこみ
部品面。

部品面です。

ボリュームで1秒間に約1〜1000回に点滅間隔を可変できます。(車検は1分間に60〜120回の点滅範囲です。)
配線はノーマルの電球仕様なら1.25スケは欲しいですね。(ハザード時約7.83A流れるため。フルLED仕様では0.5スケで十分。)
GNDラインは0.5スケで十分です。
(タイマー回路のGNDしか使用していないため。)

完成。

今回使用したPower MOS FETはON抵抗が29mΩと小さいうえに10Aも電流を流さないのでヒートシンクを付けなければならないほどは発熱しませんが、ギシギシに詰めるのは避けました。

  • 取り付け
ウィンカー・ハザード配線図。

ウィンカー・ハザードの配線図です。

赤丸の3本の線に細工します。
メーター内にあるフラッシャー回路と置き換える形です。
極力いつでもノーマルのフラッシャー回路に戻せるように考えてみました。

20ピンコネクター。

メーター上部に付いている中央の20ピンコネクターです。

10番ピン :緑/白(バッテリーからとIGを経てハザードSWから来ています。)
19番ピン :黒(GNDに落ちています。)
20番ピン :黒/赤(ハザードSWとウィンカーSWへ行っています。)

タップとギボシ。

緑/白にはエレクトリタップで接続。
黒もエレクトリタップで接続。
黒/赤だけカットしてギボシ接続。
間違ってコネクタ側に接続したらメータASSYやばいかも。
画像の赤線がフラッシャーからのラインです。
合計3本で内1本だけ勇気の切断です。
ノーマルフラッシャーを使いたければ赤線を外して黒/赤同士をギボシ接続すればいいだけ。
コネクター側の黒/赤は無接続(NC)でOK。ショートはささないように。負荷がかかると電流が流れます。

収納場所。

完成。

点滅間隔をボリュームでノーマルと同じくらいの間隔に設定してメーター奥のところのスペースに設置しました。

    純正フラッシャーは機械式リレーの「カチ・カチ」という音がしますが、このフラッシャーは完全に電気式ですので音がありません。
    装着後しばらくは静音式フラッシャーが新鮮でよかったんですが、やはり「カチ・カチ」とウィンカーの音がなければウィンカー出しっぱなし状態でも気がつかない場合があり、周りに迷惑をかけることもあるということで急遽電子ブザーを追加することにしました。

  • 電子ブザー追加
ブザー材料。

材料。

DC12V対応ブザー。
整流ダイオード 10E1(1A程度の物でいいです。)

松下のホロホロやフリッカにしようとも思いましたが、にぎやかなのもヘンかなと思い「ピー」音の単純なブザーにしました。

ブザー回路。

左右のウィンカーインジケーターから信号を取り、ダイオードを通ってブザーに入ります。

ブザ〜完成。

基板搭載用のブザ〜に無理やりリード線を半田づけ。

かなりブサイクですがよしとしよう。(笑)

左右ウィンカーインジケーターライン。

左右のウィンカーインジケーターラインの場所です。

5番ピン:緑/黄 (R・ウィンカーインジケーターライン)
6番ピン:緑/赤 (L・ウィンカーインジケーターライン)

各ラインにエレクトリタップで接続しました。

 

フラッシャー回路を収納しているケースが小さかったので、あとから追加したブザーを収納することができませんでしたが一応完成。
ブザーの音が警告音っぽいのでちょっと失敗かなあ。(笑)
もう少し気合を入れていろいろ探し回ったほうがよかったと思います。

今回のDIYはフロントのウィンカーのLED化に伴うフラッシャー異常改善DIYですので、通常はまったく必要ないでしょう。(笑)

 

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