LS Power Box

LS Power Box

ホンダエンジンは特に難しいと言われていた吸気系チューニング。
吸気・エンジン・排気と三位一体で高い次元でバランスが取られているホンダエンジンですが、そのどれかに手を加えることによるバランスのズレによってパワーorトルクの出力特性が大きく崩れ、トータル的にみると大抵は素ノーマルの方が速いという結果になっていたそうです。

これは純正状態でメーカー製ハイカムが組み込まれている高出力型のツインカムVTECエンジンに限らず、フィットのような高出力・低燃費シングルカムのVTEC、はたまた超低燃費を詠っているI-DSIエンジンにもあてはまります。
3者ともまったく性格の違うエンジンですが、それぞれが得意分野での適正を極限まで高めた高性能エンジンには変わりありません。

ターボ車とは違いNAエンジンには『エア溜まり』が必要です。
過去、某大御所フィルターメーカーの方にお話を伺ったことがありますが、このエア溜まりはだいたいエンジンの排気量の2.5〜3倍程度がいいとおっしゃられていました。
当時はかなり詳しくそのあたりのことを説明されましたが、ちんぷんかんぷんで今ではすっかり忘れてしまいましたが・・・。
吸気系DIYの『Inhalation efficiency』にも少し記述しています。

  • 素材
凝った造型が渋いです。

Last Station製 LS Power Box。

装着はポン付けです。
私とこはI-DSI1.5(モビリオエンジン)に換装しておりますのでスロットルの位置が15mm程高く、またバッテリーを標準より大型化している影響でスライドさせてもバッテリーケースが邪魔をしていましたので取り外しました。
ステーも現車の高さに合わせて作りました。

またまた現車合わせのセッティング。

後日、ハイカムとパワーボックスの特性を更に生かすためにサブコンのセッティングを取り直しました。
やっぱり100%の能力を発揮してもらいたいですからねぇ。
(もちろんポン付けでも高い次元までエンジン特性を引き上げてくれてます。)

これはセッティング用にフロントパイプに空燃比センサーを取り付けてるところ。

毎回思いますが、チューニングショップが似合わないフィットですねぇ。

もう、かれこれ何回目でしょうか。
クルマの仕様変更のたびにシャシダイ回してます。

学習機能をクリアしたリセット直後の状態で全開時に12.1に合わせてもらいました。
学習機能が働きしばらく乗りっぱなしなら全開時に空燃比が14〜15くらいまで薄くなります。
燃費は伸びますが、上でのパンチ力が・・・。
学習機能、恐るべし。ほんと賢いECUです。

派手好きにはたまらないカラーかも。

エアクリ一つでえらいスパルタンなエンジンルームになってしまいました。

私にとっては派手すぎなので、 ここはやっぱりつや消し黒の『漢は黙ってエントツ塗装』かなぁ。

装着インプレ。

パワーボックスをポン付けでも体感上かなり変わりました。
低回転域での心配していたトルクの細りはまったくなく、純正然としています。
マフラー交換の上に通常タイプのキノコの組み合わせでは街中走行で通常よく使う低回転域で、トルクの細りが起こり踏まなければ走らないクルマになりがちですが、それがまったくといっていいほどノーマル然としていて変化はありませんでした。
非常に乗りやすいです。

『ポンッ!』と踏み込んだ中・高回転域ではモリモリと『マジっすかぁ〜。』とトルク&パワーの向上を感じることができました。
大げさじゃなくまるでサブコンを装着したときのような変化に近かったです。
ここまで変わるのかと正直びっくりしました。

その後、ハイカムを組んでいることもあり、装着パーツの持っている性能を100%引き出したかったので現車合わせをしました。
人間、欲が出ますもんねぇ。
低回転域は変わらず変化無し。
セッティングでも重点を置く中・高回転域ですが、『あっはっは〜。』。
思わず笑いますね。
その後、踏み込むたびに半わらいが続きます。

シャシダイグラフでの馬力の変化はトップで7馬力アップでした。
既に高回転域ではフン詰まり状態に陥っているabt Lupo用改マフラーが完全に足を引っ張っています。
マフラーの影響もあり最大馬力ではポン付け後とセッティング後では大差ないように感じますが、
中回転域でのトルクの立ち上がりやアクセルのツキがすばやくほんとお買い物仕様にはうってつけです。
『踏んで抜いて踏んで抜いて。』の走りには最高かな。

室内に聞こえる吸気音ですが、踏み込まないかぎりはほとんど聞こえません。
アイドリング時の『シュ〜。』音も気になりません。
(このへんな『シュ〜。』音ですが、スロットルバタフライ手前に開いている長方形の穴でアイドリング時に吸っているエアーの音です。ホイッスル形状なら『ピ〜』音かな。笑)
踏み込んでも耳障りなほど大きな『クウォ〜。』音はあまりしませんね。
程よいチュ〜ンド気分が味わえる程度です。
これは私的に好感度大で、タービンの吸入音やアクセルオフ時の吹き返し音、大気開放されたウエストゲートの開放音等、これでもか的なイジリは昔どっぷり嵌っていたので音に関してはもういいっす。
ただ、『ある日レポ8』にもありますが、車外で聞く高負荷での全開走行時はお買い物仕様にはそぐわないエグイ音がしていますが。(笑)

  • 番外
2JZ。

2JZ。
ポート研磨中。

リューターを使い先にペーパーを巻きつけてポートを丁寧に削っていきます。
地道な作業ですが、やるのとやらないのとじゃ全然違います。
街乗りだけじゃその恩得を体感することはありませんが。

ポート研磨。

ポート径の拡大や壁面の凹凸をフラットに処理したり、インマニorエキマニ取り付け口の段ツキを無くす作業です。
ターボ車以上にNAには有効だそうですよ。

ちなみにフィットのエキマニを外した方は分かると思いますが、純正エキマニの径より排気ポートはかなり小さいです。
しかもズレてるし・・・。

 

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